洞窟の中の楽園
日本橋の小洞天。
昔は有楽町の旧そごう地下1階にも大きな店舗があったが、現在では百貨店のそごうはビックカメラに、地下の小洞天はコメダ珈琲になってしまった。
いずれも時代の流れと言ったらそれまでで、
地価も安くはないので集客✖️客単価で有利な業態に入れ替わるのは資本主義的にはやむないのだが、
なんとなく有楽町の街全体も、
どこにでもある特徴のない街になりつつあるような気がして、ボンヤリと寂しい。
さておき、
件の小洞天はシウマイが有名。
若い頃は、有楽町にあった店舗で、これを4〜6つに大盛りのご飯、をよく食べた。
他には担々麺も有名で、少し社会人として収入が増えたあたりで先ほどのメニューに担々麺を追加で注文するようになった。
オッさんになってからは、
何度か友人や同僚、取引先との懇親でもお世話に。
レトロな店内も意外と評判は良かった。
今回は、日本橋本店にて。
牡蠣そばと、シウマイ2個。
先日の日本蕎麦ではなく、当たり前だが中華そば。
冬季限定でかなり美味い。
本店以外には三越などの百貨店にテイクアウト店がいくつかあり、シウマイも買えるが麺類は焼きそばくらいしか出ていないので、やはり本店で様々組み合わせて食べたい。
店構えは古く、メニューも最盛期からはかなり減ってしまったし、日本橋の裏通りにあって立地的にも決して恵まれてはいないが、
どうやら客足はなんとか途絶えていない様子。
社会に出て自分の成長とともにあった名店。
本店の他にレストランは2つあるようだが、
まだまだ踏ん張って欲しいものだ。
なお、ふと気になって、
小洞天の意味を調べてみると、
洞窟の中に広がる楽園
という意味での命名らしい。
そう言われてみれば、、
都心の地下にあった有楽町店は、
ひっそりとした独特の入り口から、
狭くて薄暗く、
妙に急な階段を降りて店内に入ると、
そこには少し圧迫感がありながらも、
外観から想像するよりも、
ずっと広く天井も高くて、
なかなかに雰囲気が良い異質な空間があった。
そして、客同士の会話が心地良く反響する店内で、
老若男女が美味い中華に舌鼓。
改めて思い出すと、
あの演出は、
まさに小洞天、
そのものだったのだ。



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