まんぷく、さんぷく

 JR八丁堀の駅近く、
その店はある。

町中華、などと言って、
昨今は若い世代にももてはやされるが、
なんの気なしに日常の風景に溶け込んだ、
普段使いの良店が昔はたくさんあった。

最近は、何でもかんでもチェーン店ばかり

たしかに便利だし、
当たり外れもなく安心感はあるが、
さりとて偶然の出会いがなく、
気がつけば
どこに行っても同じような風景が増え、
面白みが少ない街が随分と多くなってきた。

八丁堀界隈も、
アベノミクス以降は、
それなりに再開発は進んでいるが、
それでも裏通りに入ると、
かつての長屋街の風情が残る街並みもあり、
まだまだ人の生活の香りが漂う場所も多い。

山福
という屋号の中華料理店は、
その八丁堀のJR駅近くにある。

正確な読み方は知らないが、
私は勝手に

さんぷく

と呼んでいる。


小ぶりで食べやすく、
生ビールにピッタリの焼き餃子。


カリっと正しく揚げた、
甘酢がたまらない
油淋鶏。


運ばれてきたら、
間髪を入れずに、
アツアツで頬張るべき、
春巻き


酒が進む
キャベツとバラ肉のピリ辛炒め


締めに最適な、
優しい塩味のスープ雲呑


なんだかんだで八丁堀はビジネス街なので、
休日は休みの飲食店が多いのだが、
休日散歩が趣味の吾輩にとっては、
土日営業かつ、
遅くまでやってくれていて、
何を注文しても手早く、
かつしっかりと美味い、
山福はとってもありがたい。

昭和レトロ、
などと言ってこうした店に、
作法もなく雪崩れ込み、
ダラダラと長居している若者達には関心しないが、
割安でもタブレット相手に注文し、
配膳ロボットが料理を運んでくるような時代に、
若い彼らも何らかもの寂さを感じて、
人の温もりを探しているのかも知れない。

ともあれ、

さんぷく

に来ると、
帰りはいつも、

まんぷくだ。

明日は日曜だが、
仕事絡みで米沢@山形へ。

厨房のオヤジさんが
サービスで濃いめにしてくれた、
ガツンとくるハイボールをクビっと流し込み、
明日に備えて、
少し早めの就寝としよう。


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